もしも自分の子供が左利きだったら。

もしも自分の子供が左利きだったら。

私左利き歴云年のベテランでございます。
おじいちゃんは左利きだけれども、一緒に住んでいる親も姉妹も右利きでした。私自身は独身だけれども、先に結婚した姉妹の息子が左利きでね。という話。

大人になってしまえば、あまり不便なことなどなくていまどきはもう強制(矯正なんかじゃないと思います/笑)など必要ないのではないかなと思っています。とはいえ、私自身右手でもひらがなだけ「ひらがなドリル」とまったく同じ文字が書けます(笑)
自分の名前すら漢字で書くのは難しいけれども。(右利きの方が左手で書くよりはマシな気もするけれど)

それに気づいたのが中学生のころだったのですよ。矯正されていたことすら忘れていましたが、小学校にあがりたぶんノートを書く速度問題とかあって左にもどってしまいました。

ちなみに、甥については私のことをみてきた妹は「別に左利きでいいんじゃない?」と矯正は一切考えていないのだとか。兄弟姉妹が左利きで身近で育っていたら、どっちにするにしろある程度のベンチマークが子供時代にできているから良いとおもうのだけれども、親が矯正済みとかだともうわからないとかあると思うのでそういう方向け記事。

私が思う基本的な考え方

大人になってしまえば、基本的に左利きで困ることって限られてきます。
休暇をとったあとの会社のパソコンは妖怪マウス移動はいるけれどそれくらいです(笑)
自動改札も切符や定期券を差し込むタイプだったころは右手で挿入しようとするたまに入らないとか、切符をとろうとしてかすってとれずタイムアウトとかあったけれどタッチ式なら問題ないし、一番不便だと思ったのは、友達の付き合いで一回やっただけのパチスロのコインが右側にあってうまく入れられない。でもいいんですよやらなければ、そんな理由でギャンブルやる気にならないとかお得すぎる(笑)

矯正については、左利きのままこの年まで来てしまった私が言うのもアレなのですが、どんどん便利になってきて、不便だったことが便利になるにつれ右利きほどではないけれど便利だし及第点なことって多いと思うので、別に左利きのままで良いんじゃね?って思うのです。

ハサミについて

左利き用グッズの代表格といえば、ハサミなのだけれども「より綺麗に切るよう」ならば左利き用を用意するのも良いと思います。私が唯一持っていた左利き用ハサミは小学生の頃の家庭科の授業のときに買ってもらった布を切るハサミのみ。確かに切りやすかったけど今にして思うと、ただ単に刃がよかった可能性も(笑)あと、たまに使うと右利き用に慣れすぎてて慣れるまでに時間が。

それ以外のハサミは普通のものを使っていたわけなのだけれども、確かにちょっと曲がるしハサミって苦手だ苦手だと思っていたのです。でも右利き用のハサミを使って私以上に使いこなせてない右利きの人多すぎない?ってある日気づいてどうでもよくなりました。親の方がハサミを使いこなせているのであれば、お子様も器用だと思うから左利き用ハサミを与えればいいと思うのだけれども(笑)

だって、ハサミって道具のせいでズレるのって、ミリなんです。
確かに、ちゃんと慣らした上で使う左利き用ハサミはズレないけれどね…。ついでに切れ味は値段です。うちの場合は親が割と器用だったので、そこを手本にしてたからできないできないって思っていたけれど、現実の問題として右利きの人が右利き用ハサミをつかったからってまっすぐ切れてないってケースのが本当に多いんですよ。びっくりするくらいに。私が右利き用使った方がマシなケースが9割。

右利きの人でも使いこなせてないなら左利き用なんて、もういらなくね?って思っちゃう。完全に気持ちの問題レベルなので。そんな理由で、親御さんご自身の器用さと相談した方がいいと思うのです。

それに正直他のものに比べると些細じゃないかなと。手芸や工作が趣味とかっていう子であれば、手芸用なり工作用は専用の左利き用もあった方がいいと思うけれど、いうてハサミ使うとき別に正確性を問われない部分もありますよね。何かの封をあけるとか。その程度にしか使わないのであれば汎用ハサミでいいのではないかと。

私自身右利き用ハサミばっかりだけれども使う用途によって3本も4本もハサミもっているのだけれどもその感覚で書いてるけど大丈夫かな…(笑)

家庭で使う道具について

ハサミなんかよりも、気を配ってほしいなと思うのは、道具とかキッチン用品とか子供も使うようになる年齢になったら、共用する可能性があるものは
無駄なアンシンメトリーにしないというか

シンメトリーで良いものはシンメトリーで

左利き用のものを買うというよりは、左右どっちでも使えるものを買うのが正解じゃないかなと思うのですよ。
マウスについては、家族共用のものじゃなくて、完全個人用なら右利き用マウスでいいと思うけれどね。個人的にはシンメトリーばっかり使っているけれど。
ちなみに私自身一人暮らしなんだけれども、左利き用ではなくシンメトリーの方を買ってます。(たまに買ってから気づく右利き用とかあるけれど。)
あと、急須は左利き用ってのがあるっていうの見て気づいたけれど、外で必要があれば普通に右利き用でいれてたけどあれも右利き用なのね(笑)そういえば実家も急須なんて使ってなくて、ハリオのガラスのティーポットだったけど、敢えてだったのかな?

左利き専用のものが欲しいというよりは、家族で共有するようなものは同じものを使えるようにするって言うのが良いと思うのです。

隠れ右利き用商品については、もう仕方ないです(笑)
この記事を書くにあたってちょこっと下調べをしてて、カッターが右利き用とみて、「へーーー」ですよw確かに裏返して使っていたけれどあんまり気にしていなかった。子供の頃から割とデザインナイフを使っていたからはあるかもだけれども。(そっちは左右関係ない)
あと、ボールペンは左手で使えないものは使えないけれど、そういうものはさっさと別のメーカーのものに交換してあげるって感じになるのかなと思うのですよ。(妹にあげたボールペンは数知れず)文具が結構好きだったのだけれども、絵を描くには使えるけど文字が書けないペンとかいろいろあってね(笑)個人的にはゲルボールペンではエナージェルが使いやすいのだけれども別の左利きの人のページをみてもやっぱり絶賛でした。

包丁についてはとりあえず両刃の洋包丁を用意してあげれば良いのでは?
専用包丁なら、左利き用もありだと思うのですが。思えば、私自身今使ってる三徳包丁はまったく気にせずに買ったやつでした(笑)でもたぶん両刃。

敢えて子供のうちに練習した方が良いと思うもの

急須とかは使いづらいってだけで、別に使えないってほどじゃないので、外で必要に迫られた時に困るとか特にないと思うのですよ。
もしかしたら、あんまり必要ないかもしれないけれど、これが必要なときって本当に災害とか万が一のときだと思うのですよ。
ずばり、子供時代使い方を小一時間考えたというのがあって、それが

オーソドックな道具を使った缶切り

だったりするのです。
日常生活これを使わないといけない缶とか買わなかったら買わないで済んじゃうのですけれども、そもそも日本ってそれほど缶がたくさん売られているわけではないし(フランス人の友達に缶詰あんまり日本うっていないよねと言われたことがありますw)

この道具クセモノで、テコの原理を使用しているのだけれども、左手で一番初めの穴を開けようとするとどう力を入れても開かない。ただ、右手で持って使った場合弱い力でも穴が開くのですよ。で、一度穴さえ開けてしまえば、その後は右手をつかってもいいし逆回りになるのだけれども左手を使っても大丈夫なのです。もっと開けやすい缶切りなんてきっと今はあると思うし、なんなら缶詰なんて何年もたべてないけれども、本当に災害時に、缶切り必須の缶しか支給されなかった場合とかそんなレベルの緊急用だけれども、一応子供のうちに練習した方がいいんじゃないかななんて思うのです。

大人になっても左右を言い間違える

幼稚園や小学校の低学年時代の先生のものの言い方次第なのだけれども、

「お箸を持つ方」=右
自分は左だけど、文脈的に右

「右手でもって」=左
文脈的に効き手のことだから、左

右は右だし、左は左なんだけれども、右は左なこともあるし、左が右なこともある。
そんな不思議な世界に左利きの子供達は住んでいます。

これを三つ子の魂百までなんていわれるのだけれども3歳前後から7歳くらいまでの幼少期にやられ続けると、大人になってもとっさに左右がわからないし、大人になっても言い間違えるなんてことになります。
ただ、英語喋ってる時は間違わないんですよね…。私は英語でしゃべるとき日本語は考えないタイプなせいか切り離されてる。

学校の先生次第なので、運だけれども諦めた方がいいかもしれない。

ナビなしで近所を友達に運転してもらっているときとか、そこ左折って頭では思ってるのに口では
「右に曲がって〜」
って言っちゃってるとか割とあるし、

通話しながらのゲーム中も
「右いって!」
って言われてるのに左いっちゃうとか割とあるある。
車の運転レベルになるとそれなり以上にリアルで親しい人なのだけれども、ゲーム友達の間では左右怪しい人で定着してます。

3秒考えたらわかるんだけれどもぉぉぉぉ!
会話は脊髄反射なのですよ。脊髄反射で左右どっちにでるか自分でもわかんない。

頭の良し悪し関係なく、割とあるあるだと思うので、お子様だけじゃなくて左利きのご同僚・ご友人が間違えても気にしてはいけない。

一番大変なのは子供時代

大人になるにつれ、左右が違うことで不便なことって本当に減ってくるのですよ。
ただ、習字はやっぱ右かなとか、体育の授業のときに先生が言っている「右」が利き手のことなのか、本当に見極めなきゃいけないとかってあたりだと思うのです。

あとは定番としては、給食当番のときの右利き専用おたま。

ええ、大嫌いです。コレ。
今時は配慮されている学校もあるかもしれないけれど、右利きの人には使いやすいかもしれないけれど、左利きの人にはものすごく使いづらい。ホテルとかのバイキングでも割とあるけれど、まぁバイキングは一人分しか入れないし(笑)

あとは、スポーツの道具は左利き用買わないとだよね。
私自身ほとんどスポーツをやってこなかったのだけれども、有名なところでは野球のグローブとか。私もスノーボードはグーフィースタンスでした。

ところで、この記事を書こうと思ったきっかけが、包丁の砥石だったのだけれども、大人になっても箱を開けてから気づくとかあるからある程度仕方ないよね。

ただ、便利さは段違いによくなっているので、右利き向けだからちょっと不便だけれども、昔に比べれば両方にとって使いやすいという道具ばかりだと思うので、できる限り上の方のアンシンメトリーでなくてもいいところはシンメトリーで揃える以外は、あんまり気にしすぎないことじゃないかなと思うのですよ。子供に使いづらいって言われてから、本当に左利きだから使いづらいのか?とか検討してみるとかでも良いのではないでしょうか。

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